骨粗鬆症
Osteoporosis
Osteoporosis
年を取れば骨が弱くなっていきます。この状態を骨粗鬆症と呼びますが、骨粗鬆症になって問題となるのは「骨折」です。高齢になれば運動神経や筋力も弱り、転びやすくなります。その結果骨粗鬆症の人が転倒して「骨折」が発生します。
多くの人が骨折を起こして、初めて骨粗鬆症であったことが判明します。高血圧の人が脳出血を起こす前に血圧を下げて予防するように、骨粗鬆症の人の骨折を予防するために治療を行うことが必要です。
高齢者が骨折のために要介護状態になることを防止することは我々の重要な責務です。日本骨粗鬆症学会では地域の中心となって骨粗鬆症治療の啓発を行う医師を養成するため「認定医制度」を作りました。
女性ではできれば65歳になった時には一度骨密度を調べてみることをお勧めします。そのころから骨粗鬆症を早期発見し、必要であれば治療を開始することによって、80歳やそれ以上の年齢になったときに骨折を契機に寝たきりになるリスクを減らせられると思われます。
骨密度の検査には様々な方法がありますが、骨粗鬆症学会のガイドラインでは「腰椎あるいは股関節のDEXA法」が推奨されています。測定機種により骨密度はかなりばらつくので、現在最も信頼できる方法は「腰椎あるいは股関節のDEXA法」です。当院ではこの機械で骨密度を作成し、ガイドラインに準じた方法で骨粗鬆症の診断と治療を行っていきます。