院長挨拶
Doctor
Doctor
整形外科領域の病気は首・腰・手足など非常に広い範囲に広がっています。その中で脊椎(せきつい:せぼねのこと)が原因となる病気は整形外科の病気の中で、頻度としてはかなり多いことが知られています。脊椎疾患は腰痛・肩こり、手足の痛みやしびれ、動きにくさなどが主な症状です。さらにある程度の年齢になると、特に女性では骨粗鬆症(こつそしょうしょう)になり、せぼねが骨折し、腰痛や腰曲がり、背が低くなったなどの症状が出てきます。脊椎外科は整形外科の中でも患者数の非常に多い分野ですが、その診断や手術の難しさから脊椎外科医を目指す医師は少ないのが現状です。
愛媛大学医学部附属病院ではこの脊椎外科に対して高度診療技術の提供と脊椎外科専門医師の養成を目指して2009年に「脊椎センター」が設立されました。この時点では全国の国立大学では初の脊椎専門部門の設立でありました。私はこのセンターで多くの診断・治療を手掛けてきました。脊椎外科手術はこの間に多くの進歩を遂げ、愛媛大学附属病院ではほとんどの高難易度手術ができる人材が育ってきたと思います。一方で、脊椎外科・整形外科分野では多くの場合に手術よりも手術以外の治療(保存療法と呼ばれています)で治ることが多いのも事実であり、これからの残りの医師としての人生は脊椎外科を中心とした整形外科疾患の診断と保存治療の確立に使いたいと思い、開業を決意しました。
都会では脊椎専門病院はすでに結構ありますが地方ではあまり聞いたことがありません。ましてや診断と保存治療を中心とする脊椎クリニックという試みはほとんど例がない、新しいチャレンジです。
私は1988年に医師免許を取得して以来30年間整形外科医としての臨床経験もあり、専門領域の脊椎疾患以外にも、関節疾患をはじめとする整形外科全般の診療も行いますので、お気軽にご相談ください。
院長 尾形 直則
1988年 | 愛媛大学卒業 同大学整形外科入局 |
---|---|
1989年~90年 | 健康保険鳴門病院勤務 |
1990年~1994年 | 愛媛大学大学院 |
1994年~96年 | ドイツ、マックスプランク研究所に勤務 |
1996年 | 愛媛大学整形外科、助手 同、講師 |
2009年11月 | 愛媛大学医学部附属病院 脊椎センター 整形外科部門長 |
2013年2月 | 同、センター長 |
2014年7月 | 愛媛大学大学院医学系研究科整形外科学 准教授 |
2018年3月 | 同退職 |
2018年5月 | 整形外科尾形クリニックを開設 |
私の資格としては一般の整形外科に加えて、
①脊椎脊髄病 ②リハビリテーション ③骨粗鬆症
の3つを特別に取っており、つまり一番得意な分野がこの3つです。